FC2ブログ

くじらざのみら Mira Ceti

とても変な星があるように とても変な夫婦がいる

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

たうくんとのデート

45歳を超えた子供のいない夫婦の日常といえば、ご想像の通り、あまりこれといった特別な出来事が無い。
とりたててブログに記すほどのこともなく、何につけあまり変化がないのだ。
その上、数学者たるたうくんと、ちょっと風変わりなおばさんであるみらの生活は、おそらく世間一般の中年ご夫婦とはかけ離れたものである。
そもそも興味の対象が一般的ではない。
その一例として、みらが最近になって購入した本は「葬式仏教の誕生」だ。
たまに二人で出かけるドライブでは、街道沿いにたつ古い時代の墓石や屋敷墓が気になって仕方ないみらである。
そのドライブにかかせないのが、たうくんが準備するデスメタルを中心に構成されたBGM。
軍歌や雅楽もはずせない楽曲だ。

そんな二人にも少しロマンティックな密かな楽しみがある。
な、なんと、「星空デート」だ。
満点の星空にうっとりしながら、二人肩を並べていいムード・・・
なんて、そんな甘いデートではない。
星空といっても、銀河や星雲などのいわゆる「deep sky」を楽しむデートである。

新月の頃にはなにかと落ち着かないみらである。
満月を見て狼に変身する男がいるとするなら、新月の頃に気もそぞろになる中年女がいても不思議ではない。
新月期、たうくんの休日に快晴が続くと知るやいなや、二人に飛び交う言葉は途端に艶めくものだ。
「ねえ、どうする?」 「さぁて、どうしようか?」
「ねぇ、もういっちゃう?」 「よし、いっちゃうか!」

そうしてお互いのパソコンでひたすらにらめっこするのは「星空指数」と「GPV気象予報」。
行き先を決めるのになにより必要なのはおしゃれな旅雑誌ではない、日本地図が色分けされた光害マップだ。
できる限り何もない場所が良い。
暗くて南が開けている場所が最良だが、極軸合わせのための北極星が見えることも新たな条件となった。

行き先が決まれば、遠征の準備を始める。(この段階で、もはやデートとすら呼べなくなっているが。)
口径25cmの自動導入式ドブソニアンは、重量が50kg近くにもなって、その姿は大砲のようだ。
たうくんがかついで車に載せる様子は、ご近所さんから見れば「何を始めるのか」ときっと訝しく思うほどの光景だ。
少し前までは、このドブソニアンを使うスタイルで、なかなか眼視できない系外銀河などの撮影を試みていたが、最近では新たに購入した撮影用の赤道儀セットも加わった。
天体撮影はたうくんが赤道儀で行い、ドブソニアンではみらが観望を中心に楽しむといった自由気ままな時間の過ごし方だ。

漆黒の闇の中、満点の星空に濃い天の川。
包まれているだけで十二分な幸せに浸りながら、みらが大好きな銀河を大好きなたうくんに撮影してもらう。
時々、互いが「あっ!流れた!」と声を上げれば流星を見つけた瞬間だ。

二人の星空デートならぬ天体観測遠征は、これまたさまざまなプチみらくるとの出会いである。
先日の遠征では、もはやプチの粋を超えた奇跡が起こってしまった。いや、たうくんが起こしたといっても過言ではないだろう。
少なくとも、みらはそう思っている。

いずれこのブログでも二人の趣味である天体観測の様子や、まだまだ初心者レベルだが天体写真などについても紹介していきたいと思っている。
いまだ不慣れを楽しんでいる感のある二人だが、最近の専らの話題といえば次に買う鏡筒を何にするかだ。
まずは反射の口径で攻めるのか、少し高価なアポクロマートを思い切るのか。
いずれにせよ、二人の興味が尽きないうちは「伸びしろはあると思います。」











スポンサーサイト

Comment

Post Comments

(設定しておくと後でPC版から編集できます)
非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。